本日、株式会社東京証券取引所(以下、東京証券取引所)は、富士通株式会社(以下、富士通)の協力のもと、次世代株式売買システム「arrowhead(アローヘッド)」を稼働させました。
「arrowhead」は、注文応答時間や情報配信スピードの高速化を実現し、注文、約定、注文板などの取引情報を異なるサーバ上で三重化して処理するなど、高速性と信頼性を兼ね備えた世界最高水準の取引所システムです。
本システムの稼働により、幅広い市場利用者の方々の利便性向上を実現するとともに、新たな取引スタイルやビジネスモデルを生み出すことで、東京市場の活性化につなげたいと考えております。
ここ数年の金融テクノロジーの高度化等を背景に、個人投資家のオンライン取引の普及や証券会社・機関投資家によるアルゴリズム取引等の新たな取引が拡がりをみせています。こうした市場環境や取引形態の変化の中で、注文レスポンスや市場情報の配信の高速化のニーズが高まっていました。
これらのニーズに対応し、東京市場の国際的な市場競争力を強化するため、富士通の全面的な協力を得て、東京証券取引所は、証券会社や情報ベンダー、一般投資家や機関投資家の皆様のご意見を参考にさせて頂き、海外市場の動向も睨みながら、「高速性」、「信頼性」、「拡張性」、「透明性」をコンセプトとする次世代の株式売買システム「arrowhead」の開発に取り組んでまいりました。そして、本日、関係者のご協力を頂き、無事に稼働させることができました。
「arrowhead」では5ミリ秒(1ミリ秒は1秒の1000分の1)の注文応答時間、3ミリ秒の情報配信スピードを実現します。売買・市場情報の両面でミリ秒レベルのスピードを実現することで、素早くマーケット動向をキャッチして取引を行うことが可能となり、流動性の向上とともに、新たな取引スタイルやビジネスモデルを生み出すものと考えております。
「arrowhead」では注文・約定・注文板などの取引情報を三重化したサーバ上で処理します。これにより、世界最高水準の高速性のみならず、高い信頼性によって、グローバルな市場利用者が取引を行う東京市場を磐石に支えます。
さらに、セカンダリサイト(バックアップセンタ)の構築により、広域災害等においても24時間以内の復旧を可能とし、社会インフラとしての機能を充実します。
「arrowhead」では十分なキャパシティを確保し、安定した取引サービスを提供できるよう、常にピーク値の2倍のキャパシティを確保することとし、必要に応じて1週間程度で拡張を実現することとしています。なお、稼働時点では、既に過去のピーク値の約4倍のキャパシティを確保しスタートしています。
「arrowhead」では、FLEX Standardで複数気配情報を上下5本から8本に拡大することに加え、新サービスFLEX Fullでは全銘柄のすべての注文情報をリアルタイムで配信します。一般投資家を含めてすべての市場利用者の方々はリアルタイムで全ての注文・気配情報等を入手し、取引を行うことが可能になります。
また、arrowheadの稼働に合わせて、呼値の刻みや制限値幅及び特別気配の更新値幅等の一部見直し、板寄せ時等の合致要件の一部見直し、連続約定気配制度の導入なども実施し、売買制度面でも円滑な取引の促進や流動性向上を図っています。
「arrowhead」では、世界最高水準の取引所システムに要求されるミリ秒レベルでのマーケット・アクセスなど、大規模なサーバシステム上で高性能・高信頼なミッションクリティカルシステムを実現する必要がありました。
富士通は基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」と「Linux」をベースとし、新たな先進技術や機能強化を組み入れたミドルウェアなど、富士通の総合力を結集し、対応しております。
| ハードウェア |
基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」 PCサーバ「PRIMERGY」 SAN対応ディスクアレイ「ETERNUS」 ネットワークサーバ「IPCOM」 セキュアスイッチ「SR-S」 IPアクセスルータ「Si-R」 |
|---|---|
| 基本ソフトウェア | Red Hat Enterprise Linux |
| ミドルウェア |
超高速データ管理ソフトウェア「Primesoft Server Series」 ビジネスアプリケーション基盤「Interstage Series」 高信頼データベース「Symfoware Series」 統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker Series」 クラスタリングソフトウェア「PRIMECLUSTER」 ストレージ基盤ソフトウェア「ETERNUS SF」 |
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